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アドベンチャーツーリズムで交流人口拡大へ

日本航空総合政策センター
地域活性化推進部部長
高橋秀次氏

日本航空の地域活性化プロジェクトで重要な位置づけ

Q 日本航空はアドベンチャーツーリズム協議会でどういった役割を担うのでしょうか

 私の所属する地域活性化推進部には、大きく3つのミッションがあります。「交流人口の拡大」、「地域産業振興への貢献」、「地域政策への貢献」です。アドベンチャーツーリズムは、この中でも「交流人口の拡大」に最も寄与するものと考えています。交流人口を増やすためには、段階があると考えており、その地域に関心を持つ「関心人口」、次にその地域に何かしらの形で関わる「関係人口」を増やしていくことが必要です。まさに日本社会の課題であり、地域活性化で最も大切で地道な取り組みです。

Q 航空事業を担う日本航空にとって、アドベンチャーツーリズムはなぜ重要なのでしょうか

 日本航空が取り組むすべての地域活性化施策については、「新JAPAN PROJECT」の傘下で取り組みを進めます。地域の資源を、その地域の人達と共に発掘し、盛り上げていくプロジェクトです。

 その地域に住む人々は、意外とその地域の魅力に気がつかないということがあります。我々は、首都圏から全国各地域を訪れ、見て、触っていることから、様々な地域の魅力を知ることができるからこそ、全国各地域の魅力、資源を発掘し、共に開発していけるものと考えます。「新JAPAN PROJECT」とは、まさにその地域のタカラを掘り起こしている取り組みなのです。

 アドベンチャーツーリズムは、「新JAPAN PROJECT」の中でも「交流人口の拡大」を目的とする重要な施策と捉えています。国内旅行だけでなく、インバウンドの誘客のキラーコンテンツにもなり得る可能性を秘めているものと考えています。デービット・アトキンソン氏が著書の中で、観光立国に必要な4つの条件は「気候」「自然」「文化」「食事」と述べておられますが、まさにアドベンチャーツーリズムは、その4条件を満たし、発展していくものであると考えており、私自身、このコンセプトを満たすと共感しています。

テーマ別観光やニューツーリズムのプラットフォームに

Q 具体的にどういった観光素材の開発につながるとお考えでしょうか?

 テーマ別観光やニューツーリズムの、プラットフォームになるのではないかと考えています。例えば、サイクル、スノー、武道(侍、忍者含む)など、多くの領域をカバーするものと考えています。

 アドベンチャーツーリズムは「アクティビティ」、「自然」、「文化体験」の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行のことを指しますが、アクティビティの定義が広範囲に広がるので、その可能性は無限です。実は、今九州で「侍ツーリズム」というテーマ別観光を開発中です。アドベンチャーツーリズムと直接的に重なってはいませんが、刀作りや試し切り体験、武家屋敷観光やお城での城泊なども盛り込みます。折り紙や、紙風船も侍ツーリズムの裾野に位置するものと考えられるのではないでしょうか。このように、アドベンチャーツーリズムのアクティビティを細分化しながら素材開発の領域について、全国各地の地域の人たちとして共に取り組んでいきたいと考えています。

 アドベンチャーツーリズムで新しいツーリズム、地域の魅力再発見の開発が実現すれば、地域の魅力、価値が増し、関心人口、関係人口、そして交流人口の拡大へと発展するでしょう。その結果、我々日本航空の本業である航空輸送においても直接的に貢献することが叶い、地域とともに我々日本航空も発展できるものと考えています。クイックヒットに惑わされることなく、10年先、20年先を見据えた取り組みを基本ベースとして、地域の皆さんとともに未来予想図を描きながら、そのゴールに向かってしっかりと、じっくりと取り組んでいきたいと考えています。

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