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【ATTAニュース】新年に向けた「希望」のメッセージ

ATTA CEO シャノン・ストーウエル氏から新年に向けたメッセージが発信されておりますので紹介させていただきます。詳細は原文を参照ください。
原文はこちら

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 2024年がもう終りを迎え、新たな年が始まってしまうなんて信じ難いことです。2024 年を振り返って見ると、良いことも、悪いことも、醜いことも、すべてのことが入り混じったような年でした。しかし、ここ数日で私が最も印象に残っているのは、「希望」がいかに私たちを日々高め続けているかということです。私たちがさまざまなビジネス、組織、目的地で直面する紛争や分断、あらゆる困難に圧倒され続けているというように課題が山積しているにもかかわらず、「希望」はまだ残っています。

 私がデスティネーション・アクセラレーターとして登壇していた、キト、キッツビュール、アッシュビル、パナマシティでのイベントで、最も重要かつ議論すべきこととして選択された「今後、責任ある旅行者をどのように誘致するか?」というテーマはまさに「希望」でした。考えてみると、こうした変化は画期的なものです。近年まで、多くの観光地域での成長戦略は、旅行者数を増やすことが目的となっていました。ところが、周知のとおり、旅行者数は、成長戦略の全ての価値の尺度ではなく、放置しておけば地域社会に過度の負担をもたらす可能性が否めません。

 ノルウェーのベルゲンとオーレスンで開催された気候イノベーション会議に出席し、気候変動に取り組むための最先端のテクノロジーや戦略について学んだときにも「希望」を抱きました。そこでは、ATTAが未来に向けて取り組んできたことに対して、ベテランのオペレーターたちが「久しぶりに未来に希望を持てた」と語り、さまざまな業界のリーダーたちが全面的に賛同しているのを目の当たりにしたからです。

 AdventureNEXT開催中に、フィジーのエコロッジの経営者から、10年前にこの地域を襲ったサイクロン(ウィンストン)の話を聞いたときにも「希望」が見えました。この自然災害によって彼らのロッジは完全に破壊されましたが、彼らは粘り強く耐えて悲劇に立ち向かい、再建するという強い意志によって、現在は見事に立ち直っていたのです。

 さらにはフィジーのツアーオペレーターが、パンデミックの最中に米国と英国の大使館を訪れ、旅行ビジネスが完全に遮断されたために経済的な援助を懇願したという話を聞いたときにも「希望」を感じました。その時、大使館職員は、医療スタッフを村まで送り届けるためにツアーオペレーターとガイドを雇うという事業計画を立てたとのことです。その結果、遠隔地にも医療を提供することができ、彼のビジネスも危機を乗り越えることができました。

 キト、キッツビュール、アッシュビルで、ラテン系ロックバンド「メイキング・ムービーズ」と世界中から集まった何百人ものメンバーとともに「Unidos en la Aventura(アドベンチャーのために団結する)」という曲を共同制作する過程で感じたのも「希望と喜び」でした。この曲のメッセージと美しさは、私たち ATTA コミュニティ全員にとって唯一無二なものです。

 この一年間、何百もの素晴らしい希望の物語が頭に浮かびました。過去 20 年間、ATTA でこうした物語が生まれるような役割の一部を担えてきたこと、そして私たちのイベントやその他の世界的なイベントで皆さんにお目にかかれたこと、に感謝しています。「希望」は、私たちが協力し、お互いに気を配り、サポートし合うときに生まれる全ての思いやりと行動から生まれます。

 もしあなたにとって物事全てがうまくいっているのであれば、あなたのような立場にない人のことを思い浮かべて、救いの手を差し伸べたり、彼らや周囲の人たちにポジティブな影響を与える方法はないか、といったことを考えてみてください。私たちATTAコミュニティの中には、アッシュビルでハリケーン(ヘレン)の被害に苦しんでいるメンバーや、レバノンとヨルダン川西岸で戦争の悪夢を経験しているメンバーがいます。最近、ある小規模事業者の話を聞きました。外国資本の採掘事業により水路や海岸が汚され、食料源が奪われ、旅行者が楽しむ屋外フィールドすらも荒らされて苦境に陥っているというものです。家族の安全のためにミャンマーのロッジを放棄しなければならなかったというツアーオペレーターの話も聞きました。彼は、後に近隣住民から軍が彼のロッジを破壊している写真を受け取ったそうです。

 ガビと私は難民を支援する団体をサポートしており、最近彼らから次のようなメッセージがメールで届きました。
「家の暖かい光の中でクリスマスを祝う私たちが、今夜外で寝ている彼らのことを思い出しますように。」
「友人や家族と豊かな食卓を囲む私たちが、愛する人たちと遠く離れて心を痛めている人たちのことを思い出しますように。」
「地球の平和を祝うこの季節が、私たちに、暴力や抑圧によって生活を破壊されている人々のために祈るということを思い出させてくれますように。」
「手を縛られ、声を封じられている人々に代わって、行動し、発言しましょう…。」

© ATTA – Shannon and Gabi Stowell

  

 私はATのプロフェッショナルが集まるこのコミュニティで働くのが大好きです。あなたは、私がこれまで関わったどの業界の仲間よりも、最も思いやりがあり、勇気があり、革新的で思慮深い仲間たちです。今年、世界中で皆さんと時間を共にしたことで、私たちが今後数年間で何を成しえるかという「希望」を私に与えてくれました。そしてそれが皆さんにとっても同じようになることを願っています。

 2006年に開催した第2回Adventure Travel World Summitでソーントン・メイ氏が述べた「皆さんのネットワークが皆さんの安全を守ってくれるのです」という言葉を思い出しながら、ありのままの自分でいてくれたこと、そして正しいということを実現する仲間の一員であってくれたこと、そしてこの一年間コミュニティでお互いを思いやってくれたこと、に感謝申し上げます。

                                    以上

                                (JATO翻訳)

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