【ご報告】【令和 6 年度地域周遊・長期滞在事業】 「山陰地域のサステナブルな観光に関する調査・戦略策定事業」(募集:山陰インバウンド機構、受託:株式会社wondertrunk&co. )の現地調査・専門家会議に参加いたしました。
一般社団法人⼭陰インバウンド機構(以下SAN’IN、JATO正会員)では、発足8年の経過を機に、コロナ禍からの「回復」「成長」局面を迎え、新たな観光につながる取り組みを推進するとともに、「2025年大阪・関西万博」などを山陰地域の魅力を世界に発信する絶好の機会ととらえ、戦略的な施策を展開し、外国人旅行者の誘客や地域活性化を促進するための中期的な指針となる「アクションプラン 2024-2026」を本年8月に策定いたしました。そこで設定された3つの基本戦略のうち、「持続可能な観光の実現のための戦略(サステナブル・ツーリズム)」に関して、「ツーリストの心と地域経済が潤される観光地づくり」に向けた基礎情報となる「コンテンツリスト」を専⾨家とともに作成し、その魅⼒や期待度、求められるサポートなどについて、ターゲットとなりうる国々の旅⾏会社や観光・⽂化・環境・教育等の関連団体に対して聞き取りを行い、評価や可能性などについて整理を進める事業を進めています。
当該事業に基づく調査結果は、「アクションプラン2024-2026」に盛り込まれてPDCAサイクルの各ステップの進捗管理が行われるとともに、山陰地域の⾃治体や事業者に対しての情報提供やSAN’INが主催するセミナー等のテーマに取り上げることで、山陰地域におけるサステナブルツーリズムの機運醸成を図っていく計画となっています。
今般、当該事業の一環で、サステナブルツーリズムに精通した専門家同行の現地調査と専門家会議が実施され、12/5(木)~12/6(金)の日程で、事務局長の大澤が、一般社団法人サスティナブル・コーディネーター協会の久保業務執行理事と参加いたしました。初日には、島根県雲南市の古来よりたたら製鉄で栄えた「たなべたたらの里」や、島根県大田市大森町で四季折々に地域の宝といえる「もの、こと」をつくり続けている「石見群言堂と大森地区」等の視察を行い、翌日には視察を踏まえた専門家会議が開催されました。
島根県大田市大森地区
大森町住民憲章
会議では、鳥取県および島根県内の自治体やDMO、事業者等が一堂に会するなか、「SAN’INの戦略」「当該事業の目的と概要」「サステナブルのための事業者向け参考基準」「アドベンチャーツーリズム観点による観光地域づくりの可能性」等のプレゼンテーションが行われ、その後、参加者との活発な意見交換が行われました。
会議の様子
JATOは、当該事業支援や、国土交通省中国運輸局「令和 6 年度訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業(実証事業)」への支援(JATO HPニュース9月掲載済)を通じて、ATマーケットとしての可能性を秘めた山陰地域および中国地方との連携を強化していく所存です。